2021.05.06
空調ワンポイントアドバイス その2
5月に入り、気候も初夏の気候になってきました。
「暖房」から「冷房」へと切り換えていく中で、空調を運転する際のワンポイントアドバイスをご紹介します!
今回は2つ目のアドバイスのご紹介です。
②「体温」の変化を知って、効率の良い省エネ冷房をしましょう。
人の体は熱を持ち、動作により更に発熱します。
外から帰ってきた人とオフィス内にいる人では2倍以上の発熱量の差があります。
会社に外回りから帰ってきた人(歩行):264W/人
事務所でデスクワークをしている人 :119W/人
引用:空気調和ハンドブック(著:井上宇一)
冷房が効いている室内に外から帰ってくると「暑い」からと、設定温度を下げてしまいがちです。
まずは、温度を下げる前に体を落ち着かせましょう。しばらくすると、体温は下がり涼しく感じるようになります。
人体の「血管」は周囲温度により収縮します。
暑い屋外から冷えた部屋に入ると、血管は収縮し、急激な温度変化は血管や心臓などに負担(コールドショック)をかけます。また、高温(夏の屋外)と低温(冷房の部屋)を繰り返すことで血行不良(冷房障害)も発生します。
適正な冷房時の室内外温度差は3~7℃(標準は5℃)です。それを超えると体に不調をきたす恐れがありますので適正な冷房運転を心がけましょう。
また、外の気温と設定温度の差が大きいほど空調機はより多くのエネルギーを消費します。
必要以上に冷房設定温度を下げることは人体にも、環境にも良いことはありません。
室内温度は26~28℃が目安となりますので、室内温度を適正に設定し、体にも環境にも優しい効率の良い省エネ冷房を心掛けましょう😊