2020.11.30

創業者の精神「利他の心」~忘己利他~

利他の心

当社の創業者の精神に「利他の心」があります。

おそらく、田部井創業社長が講話等で発せられた言葉の中で、この「利他」という言葉は最も多く使われたと思われます。それだけ、田部井創業社長も生涯を通じて自らに、そして人材教育のベースとして「利他」を重視しておられました。

創業者が仰られた「利他」とは、自分のこと(自分の気持ちや利益)は後回しにして、目の前の相手や周りの方のため(喜んでもらうため、相手の利のため)に、相手を優先して自らが何かをしていこうとする心掛けのことです。

相手から何か頼まれた時に

「今は忙しいから後にしよう・・・」

「面倒だなぁ・・・」

など時として、このような感情になることは、自分の利を優先している表れであり、このような感情を心で思うと、それはそのまま態度や行動に表れてしまいます。

京セラの創業者である稲森和夫氏は

私たちの心には「自分だけがよければいい」と考える利己の心と、「自分を犠牲にしても他の人を助けよう」とする利他の心があります。利己の心で判断すると、自分のことしか考えていないので、誰の協力も得られません。自分中心ですから視野も狭くなり、間違った判断をしてしまいます。
一方、利他の心で判断すると「人によかれ」という心ですから、まわりの人みんなが協力してくれます。また視野も広くなるので、正しい判断ができるのです。
より良い仕事をしていくためには、自分だけのことを考えて判断するのではなく、まわりの人のことを考え、思いやりに満ちた「利他の心」に立って判断すべきです。
出典:稲森和夫OFFICIAL SITE

と仰っています。

「利他の心」とともに、”忘己利他”「もうこりた!」という言葉も一対であります。

他人から「してもらう」立場から、自ら率先して「してあげる立場」にたって、周囲に役に立つ人材へ成長することが創業者の精神である「利他の心」です。

田部井創業社長が残してくれた言葉、精神を読み解き、私自身日々の心掛けと実践で精進していきたいです。