2022.02.02

50期 心地光明~いよいよ春の訪れ、毎日興業グループも発芽していく~

「一月行く、二月逃げる、三月去る」という言葉のとおり、あっという間に1月が終わり、いよいよ2月に突入します。2月3日の節分を経て4日は立春となります。まだまだ寒い日は続きますが、心を明るく元氣に新しい春を迎えて行きましょう。

当社においては、今期50期が残すところ2か月となります。最後の追い込みとなりますので、全従業員が今一度「安全第一」を念頭に、「心地光明」~清らかで正しい心を持ち、自らが明るく輝き、温かい光を放とう!~の姿勢でお客様に喜ばれる仕事をしてまいります。

ところで、当社では2022年4月よりさいたま市が「農業経営の改善及び農業従事者の福祉の増進を図るとともに、広く地域住民が農業に対する認識と理解を深める」ために設置した公共施設の管理運営業務がスタートします。

私は旧大宮市(現在のさいたま市見沼区)で生まれ、身近に広大な見沼田んぼがあり、近所でも広大な畑、梨や葡萄といった果樹園の他、養鶏場や栗畑があるのどかな場所で育ちました。広大な農地や自然があることが当たり前の環境でしたので、そこに対して特段何も感じることなく成長しましたが、建物管理の仕事に携わり、さいたま市内をはじめ県内や東京都内の都市部を見て、改めてさいたま市は都市部と農村部がとても近いエリアに存在し、経済、流通、住環境の視点からも大変に恵まれており、将来において大きな可能性を秘めていることに気付きました。

新型コロナウィルス感染症の発生で、これまでのグローバリゼーションや都市部一極集中の考え方が改められ、地元回帰、自然回帰など人々の価値観や行動様式に大きな変化が起こり、より一層このエリアの可能性が大きくなりました。

そのような経緯を経て、農村の方々との繋がりをつくり、地域がもたらす可能性を最大限引き上げていきたい、企業の発展に繋げていきたいという強い想いから、見沼区中川エリアの方々との交流を2020年より本格的にスタートさせました。そして、2021年2月より地域の方々に交じって農業に携わる時間を設け、昨年秋には3反の田んぼのお米の収穫も実現しました。その仲間とともに、本年は畑の規模をさらに拡大し、野菜の栽培を始めております。

この春からは、農業関係者とのネットワークづくりを進めながら自分たちでも耕作地を持ち、そこで実った作物の販売に向けて取り組みを進めて参ります。当社は48年間「衣」「食」「住」の「住」にあたる建物管理を生業としてきましたが、地域の農業振興への活動を通して「住」に「食」もプラスし、豊かさの提供を通して地域発展に貢献できるように、これから新しい取り組みを推進して参ります。また、当社従業員にも農業に触れ合い、「食」について考える機会を作る予定です。

これは私の考えですが、日本人として「農」に関わり、身近に存在することは、日本や地域の歴史や文化、現代の国家や、近代文明、世界との関係性、大自然の偉大さや原理原則、人間社会の営みなど大変に多くのことを学び、より良い人生を送るヒントや自らの人格形成に大きな影響を与えてくれる、言わば「教養」であり「教材」であると感じています。

いよいよ春の訪れです。「農」とのご縁、2022年春より事業として本格的な関わりをスタートできる喜びに心が躍る思いです。